より
たぶん報道されるようなニュースではありませんが、ちょうど前の記事で教育問題もどきな話をしていたのと、元々疑似科学について興味があり、ニュースを漁っていたので取り上げてみました。
『水からの伝言』は江本勝氏の著作で、疑似科学について語る上でのもっとも初級で且つ最も一般に知られているものの一つです。それ以外だとやはり一時期流行った『マイナスイオン』とか『ゲーム脳』あたりがポピュラーで分かりやすい疑似科学の教材でしょう。
『水からの伝言』自体は非常にシンプルで“水にネガティブな言葉を見せると汚い結晶にポジティブな言葉を見せるときれいな結晶になる”という一見しておとぎ話のような事で、別にいいジャンそれぐらいと思わせるところがありますが、実際彼らは祈る事で琵琶湖をきれいにしたり(?)、バイカル湖をきれいにしたり(?)、HADOカウンセリングをしたりと非常に様々な活動をしていますが、根本は(祈りや言霊の)波動を教義とした宗教団体とそんなに大きな差は無いです。著者本人は波動や水からの伝言は今は科学で解き明かせない未科学であると思っているようです。要するに科学が自分たちにまだ追いついていないんだ、という解釈です。
『水からの伝言』はそれゆえ実は色々な問題を起こしています。例えば・・・
TOSS(教育技術法則化運動)で道徳の授業の補助教材として使用された前例があります。詳しくは当時その問題に言及した「TOSSランド」(教育技術法則化運動)へのコメント(2003/02/03)
また、こういった“美しい話”は議員さんはお好きだと思うのですが、公明党の松あきら議員は2000年と2001年の参議院文教・科学委員会において、『水からの伝言』および『水は語る』を引用してカウンセリングなどの重要性を発言していた。国会会議録検索システム-詳細検索-検索結果一覧
また歌手の幸田未来や米倉千尋もテレビで肯定的に言及していたりしています。
変なところでは神戸市保健福祉局環境保健研究所の『おみず』のお話
大の大人が(この言葉は嫌いなんですが)信じているこの疑似科学おとぎ話は当然子供に話して聞かせれば素直に信じてしまいます。
・・・そうか、汚い言葉を使っちゃいけないんだ・・・
そう思うことは悪いことではありません。ただしクリスマスのプレゼントはサンタクロースが持って来てくれるのだと思い込んでいるのと同じで、それはいつか嘘だとばれます。(この本を作った江本氏は『いずれは証明されるもの』として、事実であるか物語であるかを自ら決定していないですが)確かに汚い言葉を使うのは良くない事ですが、こう言っては何ですがケースバイケースです。でも思い込んだ理由が嘘ならどうなるでしょう。
ときたまブログや掲示板で新興宗教信者とアンチの方の論争を見ていると、新興宗教でも何でも信じている以上は、それを信者から取り上げてしまうことは非常に難しい。実際オウム真理教や統一教会などで一時ニュースに出てきた“脱会”はその数が少ない事を見れば容易に想像できるでしょう。では信じられる何かがもし水からの伝言だったとしても、彼から水からの伝言を取り上げることは同じように非常に難しい事でしょう。この件については『みみずくからの伝言
では大人ですらそうなのに子供に対してはどうでしょう。一度『水からの伝言』が正しいといったのに、1年経ってあれは嘘だといえるでしょうか。分別が分かるまで嘘を放置する方が正しいでしょうか。全てを柔軟に吸収していく子供であればもしかして大丈夫かもしれませんが、子供を使って実験しているようなものです。
果たして成長の糧になるならいいですが、全ての子供がそうして乗り越えて行くとは思えません。
関東地区公立小・中学校女性校長会に出席された女性校長先生の皆様。
御自分等が為されている事について、もし一寸の理性があるのでしたら安易に飛び付かずまず調べてみてください。貴方達が7000冊買った書籍は、どう考えても嘘です。7000冊の嘘の本です。それを一体どうされるおつもりでしょうか?













この記事に対するコメント・トラックバック [4件]
1. Q@N
— September 23, 2008 @22:16:46
は信じたものです(笑)
さて、「水オカルト」ってのは昔からいるよう
でして。
有名なルルドの泉も、最初は聖母マリアの出現から
始まって、最近はゲルマニウム水だの言い出して
ます。
大体、インチキ臭い祈り屋なんかは「あり〜がたや
これは教祖様が念をいれた水じゃ」なんてペットボトル
に入れた湧き水、へやすりゃ水道水をウン万円で売って
いたりしますね。
だから、世間の皆さんも「校長先生お目目キラキラ
して波動とか、水がどうのこう言っておられるよ」
と笑ってみておられると思うのですが。
結局、人間は弱くなるとオカルトに縋りたくなるもの
でして、本気になってしまわれる人がいらっしゃる。
まして、公的なお金がそれの宣伝に動いたという
のはいかがなものですかね。
科学っぽいと、普通の人はそれを容易に論破する事はできませんから、それこそ仕方が無いから放っておこうとなってしまいます。
知ってて悪用している人も中にはいると思います。
3. るみちゃん — October 8, 2008 @15:27:56
信じる信じないより、誰一人としておかしいという声を上げなかったのがチョッと怖いですね。所詮集まれば烏合の衆なのでしょうか。そういうところは日本人的ですね.本当に。